事件解説

8月10日の転び公妨事件



 「8月10日の転び公妨事件」は、2010年8月10日に東京地裁・高裁の建物の中で、裁判を傍聴していた大高氏に対し、携帯電話を所持していたという口実で、裁判所職員が強制退去を命じ、数十名の警備の職員が大高氏を強制的に庁舎から追い出した事件です。

 大高氏は、裁判所職員により、たびたび強制退去を命じられ、庁舎の外に暴力的に追い出されてきましたが、この日は警備の職員により、負傷させられたので、違法な暴力を取り締まって欲しいと丸の内警察署に訴えました。しかし、丸の内警察署では話を聞くだけで、何の具体的な対応も取らなかったので、これを警察署の怠慢と解釈した大高氏は、丸の内警察署や警視庁の前で、抗議活動を行いました。

 ところが、大高氏は11月2日に丸の内警察署の前で、とつぜん逮捕されました。容疑は、8月10日の強制退去の際の公務執行妨害罪と暴行罪であるということでした。

 警察や司法が大高氏をなぜ突然このような強引な逮捕・起訴を行ったかは、よく分かりませんが、この逮捕がいわゆる「転び公妨」あるいは「当たり公妨」の類であることは、間違いがないようです。大高氏は、これまでも何度も転び公妨を疑わせる状況で、逮捕されています。

 大高氏はそのまま起訴され、現在(2月3日)まで長期勾留が続いています。弁護士の選任なども難航しており、公判の期日が何時になるのか、見通しもつかないようです。



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