【2011年6月1日ニュース】公文書公開拒否取り消し請求事件控訴棄却される


 2011年5月31日午後1時15分に、公文書公開拒否取り消し請求事件の控訴審判決が言渡されました。この事件は、別名「ヒラメ裁判官資料公開請求事件」とも呼ばれ、最高裁判所の人事統制により、日本国憲法に謳われている裁判官の独立性が侵され、裁判官がヒラメのように上ばかり気にして、良心にしたがって判決を書くことができなくなっている現状の原因を解明するために、3号報酬に関する資料などを開示することを求めている裁判です。

 判決言い渡しの前から予想されていた通り、控訴は棄却されました。判決言い渡し後、訴えを起している生田元裁判官と傍聴に来ていた支援者が、現在の、憂慮すべき裁判の状態について話し合いました。この裁判の判決書は、入手でき次第、当ホームページで公開する予定です。

 最高裁判所による裁判官の人事統制に関する資料公開請求と、その拒絶に対する取り消し請求訴訟は、5年計画で、集団訴訟として毎年提訴する予定になっております。詳しくは、「違法・不正最高裁追求マニュアル」を参照してください。健全な司法を実現するために、多くの人々がこの集団訴訟に参加することが望まれます。

 当日は、午前10時30分から、429号法廷で、5月20日に東京高等裁判所内で50人が不当逮捕され、38人が現在も身柄を拘束されている三里塚闘争の関係者の勾留理由開示公判が開かれたせいか、裁判所の周囲に公安警察と思しき人々がタムロしているのが目立ちました。

 その後、生田弁護士は、公共問題市民調査会の国本代表らとともに東京拘置所に行き、裁判所を批判したために不当に逮捕起訴され、長期勾留されている大高正二さんに接見し、国家賠償請求訴訟などについて話し合ったということです。

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